小論文書き方マスター
小論文と作文。この二つの書き方の違いを明確にしていきたいと思います。
作文に対して小論文は、「小さい」といえども「論文」です。
作文が「個人的」観点で書かれているというならば、小論文は「社会的」観点から書かれているものと言っていいでしょう。
小論文では、技巧的な文章のうまさなどは必要ではないのです。
求められるのは、「客観性」「論理性」「冷静さ」です。
確かに学会に発表されるような論文や、卒業論文のような規模の大きな論文ではありませんが、端的に自分の意見を示して相手にわかってもらわなければならないのです。
逆に言えば、自分の主張を端的に決められた字数で述べられれば、小論文においては合格なのです。
決められたテーマについて、提示された字数で、自分の考えを、なぜそのように考えたのかという理由や具体例を挙げて説明している文章、というのが小論文です。
もしも何かのことについて、「賛成か反対か」との問題が出たときに、「賛成」と述べたとします。
ではなぜ賛成しているのか、具体的に身近な例などを挙げて説明していきます。
さらに「反対」意見もあることを考慮して、その「反対」意見を踏み台にできれば、より深い内容になるでしょう。
あなたの考えを、就職の担当者に「そうか、そう考えているのならばこう結論づけるのもわかるな」と客観的に納得させるようにしましょう。
では、作文とは何なのでしょうか。
小論文とは違って、作文は個人の内面や経験について問うものが一般的です。
みなさんが苦手であろう読書感想文もこれに含まれるでしょうし、「私の好きな本」「将来の夢」「大学生活で一番力を入れたこと」「就職して一番やってみたいこと」など一度は書いたことがあるでしょう。
これらも就職や大学入試などで小論文として出題されたこともあるでしょうが、厳密に言うとこれらは作文になると思われます。
作文は「個人的」という観点で書かれていること、これが小論文との大きな違いです。
作文は印象的だったこと、感動したことについてその理由を明らかにしながら感想や考えを述べていきます。
だからこそ、「好きなように、気ままに」書いていけるのが作文なのです。
作文での評価ポイントは、感受性と表現力です。感情が豊かに表現されている文が高く評価されるのです。
作文の書き方は感性しだい、ともいえるかもしれません。
一方、小論文に感情は必要ありません。
ですから持って生まれたものは関係ないのです。
みんなが同じスタートラインなのですから小論文のほうが書きやすいといえるかもしれません。